「登戸研究所」資料館開館へ=現存建物活用、明大キャンパスに−川崎(時事通信)

 戦時中、風船爆弾や生物・化学兵器などの研究開発や中国紙幣の偽造などを行っていたとされる旧日本軍の秘密機関「第9陸軍技術研究所」(登戸研究所)の建物のうち、川崎市多摩区の明治大学生田キャンパス内に現存する建物の一つが、同研究所の資料を展示する「明治大学平和教育登戸研究所資料館」として生まれ変わることになった。29日に開館記念式典が行われ、来月7日から一般公開される。
 明大教授や市民らが「登戸研究所保存の会」をつくり、歴史的遺産として建物保存を求めていた。明大によると、旧日本軍の研究施設をそのまま利用した資料館は全国に例がないという。
 資料館は、生物・化学兵器の研究をしていたとされる登戸研究所第2科が使用していた鉄筋コンクリートの建物を改修。内部を五つの展示スペースに分け、風船爆弾の模型や偽造中国紙幣の実物、研究内容を説明するパネルなどを展示する。
 登戸研究所は、当時は内外に秘密にされていた。「保存の会」によると、同研究所は全4科から構成され、第1科は「ふ号兵器」(風船爆弾)や「く号兵器」(怪力光線)を研究。風船爆弾は実際に約9300個が米国に向けて飛ばされ、300個以上が到達した。怪力光線は現在の電子レンジの技術を兵器化しようとしたもので、実戦には投入されなかった。
 第2科は青酸ニトリルなどの毒物のほか、枯葉剤など主に生物・化学兵器を研究。第3科は中国紙幣のほか、インド・ルピーなども偽造していたとされる。第4科は開発した兵器の製造や使用法の指導などを行っていたとみられるという。 

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